○○を想うと~special Fan book~
カレの視線を浴びながら
カラダのだるさが抜けるのを待っていると
「高宮の恋人は俺1人で十分でしょ?
クソガキ仁には渡さなーい。」
そう言って
桐谷慎はおどけたようにクスクス笑う。
「…へ??」
意味がわからなくて首をひねると
「仁はもうオトナだよ。
アイツが俺と高宮のように、心の底から愛し合える、欲しがれる相手にめぐり合えたならそれはとても素敵じゃないか。
いい加減に子離れすれば??」
そう言って
桐谷慎は私の背中にチュッと軽くリップ音を鳴らす。
「アイツが選んだ女の子に間違いはないよ。
祝福してやろうよ、母親なら…さ??」