○○を想うと~special Fan book~
そう思うと
認めざるを得ないのかなって気になってきた。
きっとあの仁が選んだ女の子だもの
きっと素敵な女の子に違いない
私と桐谷慎の大切な仁が
どんな子に恋をしたのかとっても気になる。
「ねぇ、桐谷慎。」
「…ん??」
「仁のカノジョって…どんな女の子だと思う?」
ゴロンとカレのほうに寝返りを打って
ニッコリ微笑みながらそう訊ねると
「アイツはマザコンだから……
高宮にそっくりな女の子を連れてくるに違いないよ。」
私の髪に指を絡ませながら
とても優しい瞳をして
桐谷慎は私にそう囁いた――……
【高宮伊織の場合・Fin】