○○を想うと~special Fan book~
理央のウソつき~!!!!
“コレで部長さんのご機嫌は回復だ”って言い切ってたクセに~っ!!!!!
こうなったら、やりきるしかない!!!
「きっ、桐谷慎に喜んでもらおうと思って着てきたの。…どう…かな…。」
精一杯の勇気を振り絞って、上目遣いで桐谷慎の顔を見上げると
「ホント…。
高宮は悪いオンナだね。」
彼は妖艶に微笑んで。
私の胸元に1つ、赤いキスマークをつけた。
「そんなエロい下着をつけてんのも、胸元にキスマークがついてんのも、知ってるのは俺だけか。
ククッ、それいいね~♪」
悪魔な笑顔を浮かべたまんま私のホッペにキスをすると
「今日…、俺の部屋に来い。」
そう呟いて。
ニッコリ笑いながらミーティングルームを後にした。
片付けが終わってオフィスに戻ると。
「うん、今回はよくまとまってるぞ~♪頑張った、喜多川!!」
「田中さん、やっぱ仕事が早ぇな~!!ありがとう!!」
何故かルンルンで仕事をこなす桐谷慎としゅーちゃん。
な、なんで!?
ポカンとする私をヨソにフフンとドヤ顔で見つめ合う二人。
よ…、よくわからないけどセーター戦争は一時休戦に成功したらしい。
私は二人の顔を見てホッと胸を撫で下ろしながら、仕事に集中したのであった。
そんなホッとする伊織の隣で。
「「フン、負け犬!!」」
大人げない二人の男がそう思っていたのは…、いうまでもない。
【Fin】