○○を想うと~special Fan book~

キリタニ姫は白雪姫。

昔々あるところにキリタニ姫という美しい姫がおりました。


キリタニ姫の姿は艶やかなバラの花のように美しく。
姫の肌は雪のように白いことからキリタニ姫は白雪姫とも呼ばれておりました。




その美しさから




「キリタニ姫!!
私と結婚して下さい!!」






と、姫に求婚する王子は山のようにおりましたが






「キタガワ王子。
脇役のクセにいい気になってるんじゃないぞ~♪
お前な、寝言は寝てから言え。」


「……ひぃぃっ!!!!」





…コホン。
優しい姫はいつもやんわりとその求婚をお断りになります。








ですがその美しさと優しさを妬む者があらわれました。








「鏡よ鏡よ、喜多川カガミさん。
この世で一番美しいのはだぁ~れ?」




『ハッ、ハイッ!!それはリュウ王妃様ですっ!!』




「オーッホホホ♪
だよな~、そうだよな~。
よくわかってんじゃねーか、オマエ~!!」








その妬む者とは、キリタニ姫の義理の母のリュウ王妃。



リュウ王妃は何でも答える魔法の“キタガワ鏡(カガミ)”というものを持っていて。



この世で一番美しい者のチェックは怠るコトがありません。









毎日この喜多川カガミは“王妃様が一番美しい”と答えていましたが、ある朝突然






『この世で一番美しいのは桐谷ぶちょう……、もとい!!
キリタニ姫ですっ!!!!』







と答えたからさあ大変。






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