○○を想うと~special Fan book~
リュウ王妃がなにやら呪文を呟いた瞬間、キリタニ姫の呼吸はピタリと止まり、辺りには静寂が訪れました。
そして高らかに笑いながら嬉しそうな顔して去っていく、リュウ王妃。
しばらくして
「あれ?」
「慎ちゃん??」
「きゃー!!」
「慎ちゃんが倒れてる!!!」
7人のイブが帰って来た頃にはキリタニ姫の体は雪のように冷たくなり、呼吸は止まり、まるで生きた人形のように美しい姿で天に召されていました。
悲しみにくれる優しくかわいい7人のイブ
7人のイブはキリタニ姫の為に美しいガラスの棺を作りました。
森で一番美しいお花畑の真ん中に
美しい花でいっぱいになった素敵な棺を。
ガラスの棺の中に入っているキリタニ姫はまるで眠っているようで、7人のイブたちは姫が死んでいるだなんて、とてもとても信じられずにいたのです。