○○を想うと~special Fan book~
資料片手に訊ねると
「あぁ。さすがは桐谷君だね。
そう、そのとおり。
どうやら素性を隠すために仮面をつけることは義務付けられているようだね。」
そう言って田中さんはアオキのスーツに身を包みながらニッコリと微笑む。
「靴を履く意味はいまいちよくわからないけれど、そんなパーティーが毎週金曜日に行われているんだ。
そして…最近小松社長がお気に入りの仮面が…コレだ!!」
田中さんが厳しい目をして俺にバシッと突きつけたのは1枚の写真。
そこに写っていたのは…
「て…鉄仮面!!!」
鉄仮面に身を包み、赤いピンヒールを履き
おかしなポージングをした全裸のオンナ!!!
「こ、コレが小松社長!!?」
「田中さん、間違いねーのか!!??」
高宮と藤堂の疑問に
田中さんは大きく頷くだけで
答えを表す。
「藤堂くん、信じがたいけれど…
ソレは小松社長に間違いない!!」