○○を想うと~special Fan book~
そのために私財を投資して開発されたのが、この繊維。
「コレは…どなたに言われても売る気はありません。
だってそうでしょう!!?
この開発秘話は…??
なんて聞かれたらどう聞かれればいいんですの!?」
そういってさめざめと泣く彼女。
まぁ……確かに
“SMプレイの為に作りました☆”だなんて口が裂けても言えないだろうな~。
そう思うと
自分の性癖に悩まされているカノジョに少し同情する。
だけど……
「小松社長。
この製品を世に埋もれさせるのは実に惜しいと思いませんか??」
そう言って。
俺はカノジョの前にしゃがみこんで、優しくそうっと、彼女の手を取る。
「製作に向かった熱意は下卑たものでも、出来上がった製品はすばらしい。俺は…この製品を使って、世のアスリート達に夢を与えたいんです。」
「ゆめ…??」
「…ええ。
この製品は本当にすばらしい。
この素材を使えば、ありとあらゆる製品の再開発が可能になる。そうなれば…アスリート達は今まで以上の力を発揮することができるでしょう。
まさしくコレは奇跡の大発明です!!」