たばこ、いる?


「ちょっと外出てくんなー!」

「おぉ」

ミヤが…
泣いてるって…
どーしたんだよ…?

ウィーン――――

ロビンのドアが開く

暗い夜のなか、
1人の女が見えた

「ミヤ!!」

「うぅっ…」

「どうした!?!?」

泣き崩れてんじゃん…!!!!

「幸喜君…?」

「そーだよ、
 どーしたんだよ
 そんな泣いて…」

「もう…
 辛いよ
 香月に会いたい。
 1人で頑張るって
 決めたけど…
 会いたいよー…」

「ミヤ…」

「外で妊婦が1人って…
 あぶねーだろ…」

「ゴメンね、
 彼女さんいるのに…
 家に来たりして…」

「いいよ
 俺の彼女も事情知ってるから」

「うぅっ…」

「泣いたりとか、 
 ストレスって赤ちゃんに
 悪いんじゃねーの?
 家に連れてってやりてーけど
 今…」

香月がいる事って
言っていいのか!?

いいか…
しょーがねーよな。

「彼女がいるの?
 ヤバいよね…
 家なんて。
 ゴメン、まっすぐ帰るから…」

「ちげーよ
 香月がいんだよ」

「え!?!??!?
 幸喜君…
 今…何て言った?」





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