たばこ、いる?
「香月!
ちゃんとあたしの話をきいて!」
「何だよ!」
ミヤ…?
何言いだすんだよ
「あたしは、幸喜君とも
付き合っても何でもない
そいよ、あたしは香月みたいな
男、飽きたの
もうあたしの前に現れないで
こんな事も言わないで!
何にもしてない
幸喜君がかわいそうよ
あたし達は何もない
ただそれだけよ
今なんで会ってたか聞きたいんでしょ
通りかかったからよ!!
確かここ、
幸喜君の家だったかな?
って思ってね!!!
久々だから、思い出でも
語ろうかと思ったの!
それだけよ!!!
何か悪い?
もう!余計な事しないで!
てゆうか、あたし達もう
終わったのよ!
あんたも認めた上での
別れでしょ?
男の癖にぐちぐち言わないで!!!!」
うそ…
これはー
香月にきいたな。
「何だよ…
男だからって、
ぐちぐち言っちゃわりーかよ!!!
あったりめーだろ!!
めちゃめちゃ好きな女に振られたんだぞ!
泣いてあたりめーだろうがよ!!!!
そんくらい好きなんだよ!!!
今でも!!!
わかるか!?
もう好きじゃなくなったら
わかりもしねーよな」
え!?
逆切れーー!?!?
うそ…
「ぅっ…
そうね、
香月の気持ちなんて
全然わかんない!!!!
あんたもあたしの気持ち
なんてわかんないでしょ!!!!」
かすかに聞こえた
ミヤの泣く声。
暗くて全然見えねーけど
泣いてる…
まだ好きなのに、
辛いよな。
こんな事言うの
本当は抱きつきたいくらい
辛いはずなのに…。