空には一つの月
君と俺は、同級生で学部も一緒だけれど、しっかりしてるって思った。
どこか大人びてて話しかけづらいと、礼美達が、前話してたっけ?
そんなことを考えていると、携帯が、鳴った。
着信は、バイト先。
「もしもし、後15分ぐらいで、着きます。」
携帯片手にペコペコしていた。
オーナーの青野さんは、電話口で、笑っていた。
「ははっ!今日木曜日だし、無理言って入ってもらったから、急がなくても大丈夫だ。」
「えっ?じゃあ、なんで?電話?」
「あぁ、来る前に頼まれてほしいことあるんだけど。」