空には一つの月
「サクラって奥さんですか?」
「そうだよ。式は、身内だけでやるみたいだから、友人此処に呼んでお祝いするんだと。」
「へぇー大変ですね?」
「まぁな。でも姪っ子手伝ってくれてるし。ダージリン今詰めるから。」
「あっ、はい。忙しい時にすみません。」
「ははっ、いつも青野は、急に言うから。それに慣れてるしね。ホントに何で店潰れないか不思議。」
「青野オーナーは、女性に人気なんで、リピーター率高いんですよ。」
「アイツは、俺と違って愛想だけは、いいからね!」
「いつも笑ってますからね。」
そんな他愛もない話をしていると、
奥から声がした。