『女子中物語』 ダークネス
ミサキさんと松本先生は、C棟とA棟をむすぶ渡り廊下を並んで歩いています。

「すまなかったな、ミサキ……
変なことに巻き込んじゃって」

「……いいえ」

短い返事だけを返すと、ミサキさんはそれっきりなにも言いませんでした。


あの日、自分の名を大声で叫んでくれた。……

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