『女子中物語』 ダークネス
生徒指導室で、パイプ椅子に座った竜野先生は、まるで学生のような気分でした。
よくこうやって教師に叱られたことを思いだします。

松本先生は窓のそばに立ち、竜野先生に背を向けたままです。

(本気で怒ってるな……)

「竜野」

「は、はい……」

「お前がダラけた態度とってるとな、
職員全体の士気が下がるんだ
お前が一番若いんだからな」

「はあ」
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