『女子中物語』 ダークネス
夏休みも終わりに差し掛かった頃、あるギャングチームのボスから連絡がありました。
その男とは顔見知りだったし、勉強のストレスから解放されたかったこともあって、オレはそいつに会いにいくことにしました。

ショッピングモールの大きな駐車場は、夜になると唐津中の不良たちのたまり場になっています。
そこに出向くと、オレを呼び出した男の他に、取り巻き連中が集まっている。ハンドテクニクスが割と小さなチームだったのに対し、このチームは人数が多く、ハンドテクニクスが解散したいまとなっては最大勢力だった。
物々しい雰囲気だが、もうギャングじゃなくなった自分には何の関係もない。そのときまではそう思っていました。


< 24 / 114 >

この作品をシェア

pagetop