『女子中物語』 ダークネス
「なんだなんだうるせーな」
そこに、自由研究部の顧問である松本先生が入ってきました。
事情を聞くと松本先生が言いました。
「ああ、ほんとうだよ。
十年前のここらの学生ならみんな知ってた」
「ほら」とカズミさんはリオさんに言いましたが、
彼女は上の空です。
「あいつはヤンキーというより
この唐津にギャングという概念を持ち込んだ人間でな
オリジネーターにして最強というのが
当時のふれこみだった」
「ギャングスタ?」
「ここに赴任して驚いたよ
”ハンドテクニクス”のボスが
教師やってたんだからな」
「イェー、ギャングスタキタコレ!」
カズミさんとアオイさんは
きゃっきゃと盛り上がっていましたが、
リオさんはさみしい表情をしました。
リオさんは、竜野先生のことが
好きだったんです。
松本先生の話を聞いても
その気持ちにかわりはありませんが、
それでもなにか、
こころにくらい影が落ちたようでした。
そこに、自由研究部の顧問である松本先生が入ってきました。
事情を聞くと松本先生が言いました。
「ああ、ほんとうだよ。
十年前のここらの学生ならみんな知ってた」
「ほら」とカズミさんはリオさんに言いましたが、
彼女は上の空です。
「あいつはヤンキーというより
この唐津にギャングという概念を持ち込んだ人間でな
オリジネーターにして最強というのが
当時のふれこみだった」
「ギャングスタ?」
「ここに赴任して驚いたよ
”ハンドテクニクス”のボスが
教師やってたんだからな」
「イェー、ギャングスタキタコレ!」
カズミさんとアオイさんは
きゃっきゃと盛り上がっていましたが、
リオさんはさみしい表情をしました。
リオさんは、竜野先生のことが
好きだったんです。
松本先生の話を聞いても
その気持ちにかわりはありませんが、
それでもなにか、
こころにくらい影が落ちたようでした。