『女子中物語』 ダークネス
「詳しいことはあとだ
人探しに丁度いいアプリはないか」

「その詳しいことが知りたいんすけどね」

「ぼくからも頼むよ、長谷川さん」

竜野先生がいうとマイさんは少し間を置いて、

「まあ、あるっちゃありますけど……」

言うとマウスを器用に動かし、なにやらブラウザをいじり始めます。

「これはわたしがIT企業に売り込むためにつくったものなんすけどね…………

だからほら……無料(タダ)ってわけには……」

「がめついやつめ」

そのとき、どんな契約が交わされたのか、詳しいことはわかっていません。
これはうわさ話の域を出ないものなんですが、どうやらマイさんは、竜野先生と松本先生の授業には出なくても単位が保証されるようになったとか…………

「そんじゃ 取引成立」

ちょうど良く、あるひみつのサーバから、ひとつの圧縮ファイルのダウンロードが完了しました。解凍キーを入力し、ファイルを展開します。
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