『女子中物語』 ダークネス
■昼休み@生徒会本部−−

「ミサキ先輩はこないだの市大会で新記録を立ててます」

生徒会の新入生ハッカー・長谷川マイさんは、校内のデータベースから様々な資料をひっぱりながらプロファイリングを進める。

「陸上じゃ有名人っすよ。
部活には入ってないから、個人での登録ですね。
その名は他校にも轟いていて、つけられたあだ名が<スレイプニル>」

「スレイプニル……神の馬、か」

「いろんな部から誘いがかかっているみたいすけど、もったいないっすねえ
現在の交渉権は陸上部か……陸上部も人少ないですし、喉から手が出るほど欲しい逸材なんでしょう」

「そんな大物だったのか」

「ちなみに、ひそかに後輩人気もすごいっすよ……きひひっ、バレンタインはスゴいことになるんじゃないかなあ。あ、佐志の人なんだ、ご苦労さんすねえ」

< 62 / 114 >

この作品をシェア

pagetop