Bitter Sweet Kiss
「やっぱり購買行ってパン買ってくる!」
机にバンッと手をついて言ったユウちゃんが教室を出ていった。
「そんなにカイ君がいいかなぁ」
ユウちゃんの背中を見送ったあとでサユミちゃんが言う。
「まー、それなりにカッコイイかもしれないけどぉ、そんな特別なイケメンじゃないしー」
……確かに、そんな特別じゃないかもしれないけど。
でも、カッコイイよ?
「スタイルだって悪くはないけど、背はカズ君のほうが高いしー」
でもわたしには、ちょうどいい高さだもん。
「でもやっぱりモテるみたいなのよね。人懐っこくて女の子と話すのがうまいんだって。ダイチンも言ってた。あれは天性のものだって」
カイ君がモテるって話題は、聞くたびに胸がチクンとする。
あの子供みたいな笑顔をいろんな女の人に向けてるのかな、なんて。
机にバンッと手をついて言ったユウちゃんが教室を出ていった。
「そんなにカイ君がいいかなぁ」
ユウちゃんの背中を見送ったあとでサユミちゃんが言う。
「まー、それなりにカッコイイかもしれないけどぉ、そんな特別なイケメンじゃないしー」
……確かに、そんな特別じゃないかもしれないけど。
でも、カッコイイよ?
「スタイルだって悪くはないけど、背はカズ君のほうが高いしー」
でもわたしには、ちょうどいい高さだもん。
「でもやっぱりモテるみたいなのよね。人懐っこくて女の子と話すのがうまいんだって。ダイチンも言ってた。あれは天性のものだって」
カイ君がモテるって話題は、聞くたびに胸がチクンとする。
あの子供みたいな笑顔をいろんな女の人に向けてるのかな、なんて。