Bitter Sweet Kiss
「ダイ、ダイやめろって!」


その場に居合わせた知ってる連中にも手伝ってもらって、団子になりかかってたのをなんとか引き離した。


「だって、コイツらが!」

「なに言ってんだよ? そっちが横取りしようとしたんだろ」

「だから、こっちのツレだって言ってるだろーがっ!!」


やっぱり女絡みってやつ? メンドくせえなぁー。
また掴み合いになりそうになったのを慌てて止める。


「ツレ?」

「そうだよナル。コイツらが無理矢理ミトちゃんを…」


ダイの視線を追う。そしたらいたんだ。
後ろで子羊のように震えてる彼女がさ。
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