Bitter Sweet Kiss
―side Mito
[side Mito]
カイ君がキスをしていた。
知らない誰かと。わたしみたいな子供なんかじゃない、大人な女の人だった。
わたしの頬に触れた唇で、その人の唇に……
キスを、していた ――。
思いだしたくない光景なのに、夢にまで出てきたシーン。
考えるたびに、ぐるんぐるんってまわるの。
やっぱり好きになるのは間違いだったんだ、って。
わたしなんかが恋をする相手じゃなかった。わたしなんかを相手にしてくれる人じゃなかったんだ、って。
繰り返し繰り返し、飽きもせずに思う。
人を好きになるのって、こんなに苦しいことなのかな。
カイ君がキスをしていた。
知らない誰かと。わたしみたいな子供なんかじゃない、大人な女の人だった。
わたしの頬に触れた唇で、その人の唇に……
キスを、していた ――。
思いだしたくない光景なのに、夢にまで出てきたシーン。
考えるたびに、ぐるんぐるんってまわるの。
やっぱり好きになるのは間違いだったんだ、って。
わたしなんかが恋をする相手じゃなかった。わたしなんかを相手にしてくれる人じゃなかったんだ、って。
繰り返し繰り返し、飽きもせずに思う。
人を好きになるのって、こんなに苦しいことなのかな。