Bitter Sweet Kiss
「あたしってば、なにを疑ってんだろ。ミットンに限ってそんなわけないじゃん。だって、あたしがカイ君を好きなこと、よーくわかってんだから」


アハハッて声をあげて笑うユウちゃん。
つられてわたしも笑ってみる。

だけど笑い顔を作るたびに、痛くて。胸の中にトゲが刺さったみたいに、ズキズキって熱い痛みが増していった。

それはユウちゃんへの後ろめたさから?
それとも、カイ君が誰かと仲良くしているから?

……きっと両方だ。

恋って、こんなに痛くて。時にはこんなにツラくなるものなのかな。





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