Bitter Sweet Kiss
「ニーチャン、またサッカー教えてくれる?」
「おう。リョーカイだ」
「じゃあ、またね」
ぶんぶんと手を振りながら駆けて行くヤマト。
「ホント素直だっていうか、真っ白だな」
そしていつの間にか、爽快感みたいなものを味わってる自分にも驚く。
病院での一件のせいで、気分はすっかり濁りきってたんだけどね。
「アイツのおかげかな」
サッカー場へ来たのは、前にここで同じように“癒し”をもらったから。あの娘に会えるかなって、ちょっとね。
別に会いたい、なんて思ったわけじゃない。そんなわけないでしょ? だってこのオレがあんなウブな子に。
だけど、あの夜のことが気になってたのも確かだった。
「おう。リョーカイだ」
「じゃあ、またね」
ぶんぶんと手を振りながら駆けて行くヤマト。
「ホント素直だっていうか、真っ白だな」
そしていつの間にか、爽快感みたいなものを味わってる自分にも驚く。
病院での一件のせいで、気分はすっかり濁りきってたんだけどね。
「アイツのおかげかな」
サッカー場へ来たのは、前にここで同じように“癒し”をもらったから。あの娘に会えるかなって、ちょっとね。
別に会いたい、なんて思ったわけじゃない。そんなわけないでしょ? だってこのオレがあんなウブな子に。
だけど、あの夜のことが気になってたのも確かだった。