Bitter Sweet Kiss
そしてその数秒後、オレは彼女の手首を掴んでこう言った。


「ミトちゃん、付き合って」

「へ」


だからキミは女子高生だろ? って。
そういやヤマトも言ってたな「へ」ってさ。


「あの…」


拘束されかけてる彼女は体を強張らせ、オレの目をジッと見上げてくる。

不安と戸惑いに満ちた色。

そんな反応されると、オオカミさんになりたくなるんだけど?


「ミト、おいで」


ちょっとだけ強引に手を引いて立ちあがらせ、行き先も告げず歩きだした。




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