Bitter Sweet Kiss
「はいはい、わかったって。いつものとおんなじやつでしょ? ダイジョーブだって。飲む量を間違えたりしないし」


笑いながら遮ってやると、薬剤師のジジイはあからさまにムッとした表情を浮かべた。


「んで、いくら?」


サイフを開けながら横目でチラリと左を見ると、ピンク色の白衣を着たオネーサンがわっかりやすい態度で笑いかけてきた。

頭はあんましかしこそーじゃないけど。
顔はそこそこタイプかも。

金を払い終えたオレは、オネーサンにスマイル返しをして自動ドアの前に立った。


< 19 / 351 >

この作品をシェア

pagetop