Bitter Sweet Kiss
「0!」


ドキドキしすぎて心臓がこわれちゃう。


「カ、カイ君がっ」

「オレが?」

「……その前に、わたしが言ったらカイ君も教えてくれる?」

「なにを?」

「わたしが知りたいカイ君のこと」

「いいよ」


即答だ。なんか信用にかける。


「さあ、答えを述べよ」

「……あのときクラブで、カイ君が」

「オレが?」


ドックンドックンって体中にその音を響かせる鼓動。そのせいで、車を停めていることにも気づいてなかった。
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