Bitter Sweet Kiss
けどさ。なんつーか、あの夜はちょっと違う気分だったんだ。


いつもはオレと一緒になってダイのことをイジるカズトなのに、マジメな顔してこんなことを言いだした。


「カイにとってはスルー程度のチューでも、ミトちゃんみたいなタイプにはすごく重要だろうな。
それにその写真のせいで注目されるわ、仲良し3人組の仲に亀裂が入るわ、事件になってるらしいしな」


それにダイの熱弁がまたも加わる。


「いい加減なマネはすんなって言われてただろ? テキトーに遊んでいいような子じゃないんだって」


いい加減にテキトーか……。

オレにピッタリな単語たち。だからさ否定もしないけど。

でも、そういう雰囲気になったからキスをして、成り行き次第では最後までシちゃって……そんないつものオレじゃなかったんだ。
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