Bitter Sweet Kiss
「付きあってるだなんて、そんな ―」
「前に、私が夜勤の夜にも会ってたことあるでしょ? ウチの看護師の女の子がミトに似た子を見たって言ってたんだけど、まさかとは思ってたの。でも成瀬君と一緒にいたって聞いてたから」
サユミちゃん達とクラブへ行った夜のことかもしれない。
眉をしかめるお母さんを見るのは久しぶりのことだった。
「彼、ウチの病院に入院してたことがあって。その時、わたしが担当してたの」
「……入院?」
カイ君には持病がある。
それはたぶん、だけど。本人には確かめていないけど、でもあの夜だって苦しそうに電話をかけてきて呼びだされたの。
なんの病気かってずっと気になっていたんだ。
気になっていたけど、この間だって聞けないままだったから。
「前に、私が夜勤の夜にも会ってたことあるでしょ? ウチの看護師の女の子がミトに似た子を見たって言ってたんだけど、まさかとは思ってたの。でも成瀬君と一緒にいたって聞いてたから」
サユミちゃん達とクラブへ行った夜のことかもしれない。
眉をしかめるお母さんを見るのは久しぶりのことだった。
「彼、ウチの病院に入院してたことがあって。その時、わたしが担当してたの」
「……入院?」
カイ君には持病がある。
それはたぶん、だけど。本人には確かめていないけど、でもあの夜だって苦しそうに電話をかけてきて呼びだされたの。
なんの病気かってずっと気になっていたんだ。
気になっていたけど、この間だって聞けないままだったから。