Bitter Sweet Kiss
「どぉコレ。かぁぃぃ?」


鼻から抜けるような声を出して、ピアスを揺らして見せた。

コテコテのネイルに厚ぼったいアイメイク。
年の割りにキメの荒い肌に違和感を感じた。

なんか変。なにかが違う。

ここへ来れば同じような女ばかりがいるのに、オレだって同じような身なりの子達ととっかえひっかえいつも遊んでたくせに。

恥じらいのカケラもなく露わにしてる太ももも、半分以上見えちゃってる胸だって野暮ったくて。

ひどく異質な生き物のように見えてならなかった。
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