Bitter Sweet Kiss
「ミト、食べないの?」


隣に座ってるサユミちゃんが、わたしのお弁当を見おろしながら言った。


「え。あっ……う、うん…」


あの写真のことがあったせいで、わたしだけじゃなく、サユミちゃんとユウちゃんの仲まで悪くなってしまったんだ。


「ごめんね、サユミちゃん」

「なにが?」

「だって、3人じゃなくなったから」


するとサユミちゃんは食べかけの唐揚げをお弁当箱に戻して、はぁーっと肩で大きな息をした。


「確かにねミトは悪いと思うわよ。友達だからってユウコに遠慮して、カイ君が好きなこと言えなかったんでしょ?」
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