Bitter Sweet Kiss
そんな夢の話を聞いて微笑むキョウコちゃんに尋ねてみた。


「ねぇ あの子の名前って覚えてる?」

「カイちゃんにイチゴをくれた女の子のこと?」


頷くとキョウコちゃんが苦笑した。
どうして? って問いかけると、もったいぶるようにしてから教えてくれたんだ。


それからオレはまた眠りについた。再び夢の中へ落ちる前に、こんなことを考えた。

次に目が覚めたらあの子に電話をしよう。
そして病院を出たらあの人にも会おう、って。

逃げないで真っ直ぐに、話したいこと、伝えなきゃいけないことがあるから。




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