Bitter Sweet Kiss
「相変わらず色気のない格好して。そんなんだからハタチにもなってカレシの一人もできないんじゃないの?」


急に話題を変えられたと思ったら、またそんなこと? まったく余計なお世話だよ。

わたしに浮いた話がないのは今に始まったことじゃないし。それを親であるアナタにツッコまれたくないって。


と秘かに心の中でこぼしていたら、

「そういえばウチの近所にね、あの望月先生夫妻のお家が建つんだって」

そんな一言に思わず振り向いてしまった。
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