Bitter Sweet Kiss
だけど。
ヤマトが残した一欠けらのホットケーキに手を伸ばしたとき
「そうだ! ネーチャン、オレ今度の土曜、山本んちに泊まりに行くんだ」
とヤマトが言った。
「え。山本君って同じクラスの?」
「うん。お母さんに話したら、いいって」
「そっか……」
ってことは……断る口実がなくなっちゃった。
どうしよー。
……でもね、次の瞬間いけない考えが頭をよぎったの。
ヤマトが友達の家へ遊びに行く。というのは知らないことにして、弟がいるからって断ろうかって ――
でも、でも。
ダメだよ。
そんなのいけないよ。友達にウソをつこうだなんて。
そんなことをしては絶対ダメ。
ヤマトが残した一欠けらのホットケーキに手を伸ばしたとき
「そうだ! ネーチャン、オレ今度の土曜、山本んちに泊まりに行くんだ」
とヤマトが言った。
「え。山本君って同じクラスの?」
「うん。お母さんに話したら、いいって」
「そっか……」
ってことは……断る口実がなくなっちゃった。
どうしよー。
……でもね、次の瞬間いけない考えが頭をよぎったの。
ヤマトが友達の家へ遊びに行く。というのは知らないことにして、弟がいるからって断ろうかって ――
でも、でも。
ダメだよ。
そんなのいけないよ。友達にウソをつこうだなんて。
そんなことをしては絶対ダメ。