Bitter Sweet Kiss


それからコンビニに寄ったあとでドライブをして。

だけど車の窓から外を見つめるわたしの目には、どの景色も同じに見えるばかり。

とっくに日が暮れていたせいか、それとも誰とも話していないからかな。

これから何処へ行こうかってみんなが相談してる間も、わたしは一番後ろで一人、街灯に照らされる夜の街並みを眺めていた。

もう帰りたいな、と思った。

つまんない、とは言わない。
だけど、つまんなくないわけでもない。

携帯の画面を確認したら9時をまわったところで。

こんな時間に友達と遊ぶのなんて初めてだし、いくらお母さんがいない日だっていっても悪いことをしてる気だってしてきた。

やっぱり帰りたいよ。
< 57 / 351 >

この作品をシェア

pagetop