Bitter Sweet Kiss
サユミちゃんも知っている人みたいだけど、お酒臭くて呂律もまわっていないし。

妙なハイテンションのお友達が加わって、わたしはますます帰りたくなった。


「それでカイは、なにしてたんだよ?」

訊いたのはカズト君。


「あー。うんとれ、Jに行こうと思ったらサイフを落としちゃったみたいれ……」

「マジで?」

「そうみたい。アハハッ」


って自分のことなのにケラケラ笑ってる。
やだなー、この人。
< 60 / 351 >

この作品をシェア

pagetop