ひみつの青春
第二章
あなたのきもち
あの日から一週間なんとなく保健室にはいかなかった。
自分の気持ちを整理しようと思ってたし、今、貴ちゃんを見たら、また気持ちとか思いがごちゃごちゃになるだろうから…
でも、思い浮かぶのは貴ちゃんのことばかり―…
貴ちゃん元気かなぁ…
貴ちゃん会いた…
「ありさー!危ないっ!」
「へ!?」
-ゴツンッ-
「痛っ!」
体育の授業のソフトボールの試合中考えごとしてて、ぼーっとしてたから気づかなくてボールが頭に直撃した。中々痛い…
「ごめんなさい!熊田さん!保健室いく?」
…保健室、貴ちゃん…
「ありさ!行ってきなよ」
唯がウィンクしながら、行けアピールをしてくる…
本当唯には、いつも背中押されっぱなしで感謝してもしきれないわ