ひみつの青春
「ちゃんと言ってきたし!てゆーか、サボリ姫って何よ!ヘンなあだ名つけるのやめてよ。」
本当は、凄く嬉しい。けど、照れて本音が言えない。
「いいじゃん、サボリ姫!」
笑いながら、頭をポンポンっと叩かれる。
顔から火が出そうなくらい恥ずかしい…
「もう…貴ちゃんのば…」
貴ちゃんのばか…そんなことされたら、もっと好きになっちゃうじゃんか…
「ん?なになに?」
「いや、なんもないっ!」
「なんだそれっ」
不思議そうな顔をしてこっちを見る貴ちゃん。
好きだよ―…
伝えたいけど、伝えたらきっと、もう今みたいに話せなくなっちゃうから…