Penalty★Game
今この2人が浮かべている笑みが。
黒沢と同じ“悪魔の微笑み”なら。
…もう逃げられない、よね…。
何があったか吐くまで解放されない。
そう悟った私は。
大きくため息を吐くと。
なるべく周りに聞こえないように小さく呟いた。
「……された」
「は?何?」
「だから……された」
「聞こえねぇしはっきり言えって」
何回言わせんだ、コイツらはっ!!
いっちとかけチャンにイライラしながら。
私は言葉を吐いた。
「だーかーらっ!!チューされたって言ったの!!」
改めて言葉に出した恥ずかしさが身体中を走り抜けて。
なんか変な汗が出てきそう…。
こんなこと言うんじゃなかった。
早くも後悔…。
それなのに。
「「「………は?」」」
3人は鳩が豆鉄砲を食らったかのように。
目を丸くして私を見た。