Penalty★Game
なんなんでしょう。
この沈黙とその表情は…。
しかも3人ともお揃いで。
里佳とかけチャンは目をパチパチさせてるし。
いっちは口が半開き。
「…な、なんですか…」
「…それだけ?」
「それだけ、って?」
「それ以上は?」
「あ、あるわけないでしょッ!?」
なんで私が黒沢と。
“それ以上”をしなきゃならないのよ!!
「…念の為聞いちゃうけど」
「…なに?」
「“チューされた”って。悠の唇が川村の唇に触れたってことでいい…?」
「はっ!?」
かけチャンの念押しのような言葉に。
私の心臓が跳ね上がる。
く、く、く…唇ッ!?
だって、それって。
それって…。
今度は顔だけじゃない。
身体中が熱くなった。