Penalty★Game
「…花」
「…な、んでしょうか…?」
「思い出して赤くなっちゃうなんて。
他にも何かあったんじゃないのー?」
ニヤニヤしながらこっちを見てる里佳と。
いっちにかけチャン。
いやいやいやいやッ!!
これ以上何もないですから!!
変な勘繰りは止めてください!!
そうやって心の中で思いっきり否定するけれど。
3人の顔はそれはもう。
黒沢の“悪魔の微笑み”に負けず劣らず。
真っ黒な怖い笑顔。
…これはもう。
イヤな予感しかしませんね…。
いーやーッ!!
誰か助けてぇッ!!
「…なにしてんの?」
背中に走った冷たいモノを感じ。
思わず叫びたくなったその時。
背後から聞こえた声に。
また背筋が伸びた。