Penalty★Game

「黒沢と…」

「俺と?」

「…ヤッたのかって…」





“ヤッたのか”

その言葉が意味する行為くらい知ってる。

でも。

リアルを知らないだけに、初心者には。

口にするにもテレくさくてかなり勇気がいる。





それなのに。





本人目の前にしてなんでこんなコト言わなきゃなんないわけ?!

それもこれもいっちのせいだーッ!!

いっちのバカ-ッ!!





恥ずかしくて顔は上げられないわ、身体中が熱くなってくるわで。

もーどうしていいかわかんないじゃん!!





「…プッ」





挙動不審人物になりかけてる私を見て。

黒沢が小さく吹き出した。





「なんで笑ってんの!!」

「いや…悪…ブッ。ク、ククッ」





顔を上げると。

黒沢は笑いたいのを必死に堪えようとしていた。





…黒沢クン。

肩が震えてマス…。




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