Penalty★Game
熱くなった顔と身体を落ち着かせようと。
テーブルに置かれたグラスに口をつけた。
まだ冷たい柑橘系のジュースが喉を通り。
熱い身体を冷やしていく。
…黒沢のバカ。
いくら私が慣れてないからって。
そんなに笑うコトないでしょーが。
失礼にも程がある。
ジュースを飲みながら。
チラリと黒沢を見る。
ヤツもまた。
少し汗をかいたグラスに手を伸ばし。
氷の揺れるアイスコーヒーに口をつけていた。
笑いを堪えてるのはよくわかったけど。
まだ肩が震えてるって…。
「クッ…俺も聞かれたんだよ」
まだ笑い足りないのか、黒沢め。
口元を隠してクックックッ、と肩を小さく震わせながら黒沢が言葉を発した。
「…何を?」
「花とヤッたのかって」
「はぁッ?!」