Penalty★Game
窓の外を見てる瞳は真っ直ぐで。
サラサラの髪は柔らかく光に透けてる。
頬杖をついてる手は。
骨っぽくて私より大きいコトだけはわかる。
……こうして見てると。
フツーにカッコイイ、よね…やっぱり。
「…そんなに見つめられたらテレるんですけどぉー」
「んなッ?!」
気付いたら黒沢の顔が目の前にあって。
「見、見つめてなんかないしっ」
「…ふぅーん」
そう言いながらも。
…ニヤニヤしてる。
「…な、なによ…?」
「顔、赤いけど?」
「ウソッ?!」
「ウソー」
黒沢の言葉にのせられて。
ホッペに手をあててしまった。
黒沢は意地悪そうにニヤニヤしたまま。
また私のオデコにデコピンをした。