Penalty★Game

「歩美…?」





黒沢にもこの女の子か誰だかわかったらしく。

少し驚いた顔を見せた。

そして。

その女の子は黒沢が自分の知ってる“悠”だとわかって何を思ったのか。

「ホント、久しぶりだねー」と言いながら。

私と黒沢の間に割り込んできた。





ちょ、ちょっと!?

いきなりなに!?

フツー割り込んでくる!?





でも。

割り込んできただけじゃなかった。





“歩美”と黒沢に呼ばれたその子は。

親しげに自分の腕を黒沢の腕に絡ませた。





はぁッ!?

仮にも隣に私がいるのにそんなことする!?

それに。

さっきからチラチラチラチラ。

私の存在に気付いてないはずがない。

ホント、イライラしてくるんですけとッ!!

手に持っていたソフトクリームの存在を忘れそうになった時。

黒沢が言葉を発した。



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