Penalty★Game
私は黒沢を見上げている歩美をチラリと見た。
緩く巻かれた髪はサイドでまとめられてて。
ガッツリされたアイメイクのせいか、眼力が半端ない。
制服着てないから年がハッキリしないけど。
たぶん年上なんだと思う。
「そ。彼女」
歩美の言葉に黒沢は。
口角を持ち上げると、自分の腕を歩美の腕から抜いた。
黒沢の言葉に歩美は。
行き場のなくなった自身の腕を胸の前で組みながら。
「彼女、ねぇ…」
そう呟いてから私に視線を向けた。
さっきまでチラチラ見てたのに。
今は頭の先から足の先まで視線が行ったり来たり。
なんなの!!
この品定めするような目は!!
私、アナタに品定めされる覚えはありませんけど!?