Penalty★Game
罰ゲーム、ジャンケン…?
歩美の感に障る声が耳を通った。
「悠、よくくだらないこと賭けて負けてたよね」
「…そうだっけ?」
「そうだよー。だってさぁ…」
私の存在、まるで無視。
歩美は黒沢に話しかけ続ける。
歩美の言葉に返事はするものの。
黒沢は私の腕を掴む力を緩めなかった。
てか。
なんでこの人がジャンケンのこと知ってるの?
冷静になれば。
それが別に知っていてもおかしくないことだってわかる。
でも。
それがわからなくなるくらい。
私は歩美にイライラしていたんだ。