Penalty★Game
ホッペにされた黒沢の唇の感覚が。
頭ン中から離れない、なんて。
そのせいで身体から熱が離れない、なんて。
私、どうかしちゃってるんだ。
「花、髪にゴミついてる」
「え?」
そう言って黒沢が触れた指の先には。
摘ままれた小さなゴミ。
「ったく、どこに頭突っ込んできたんだか」
そう言いながらクスクスと笑う黒沢の手は。
今度は大きく広げられ、私の髪を撫でた。
黒沢の手は大きい。
指は長くてキレイ。
あの指も何度か私に触れてるんだよね。
今だって…。
改めてそう思うと。
また身体の内側から熱いモノが込み上げてきて。
私の心拍数を上げていく。
ほら。
やっぱりどうかしちゃってる。