Penalty★Game

覚えのある違和感に。

恐る恐る鼻に触れてみると。

見なくてもわかる。

さっきと同じ。

綿が詰めてあった。





なんで?

鼻血、止まって…さっき綿取ったよね?

それなのになんでまた詰めてあるの?





なんだかわからないことだらけだよ。

とりあえず頭の中、整理しなきゃ…。





そう思ってさっきまでの記憶をまた手繰り寄せようとした時。

保健の先生がまた顔を覗かせた。





「黒沢くん、心配してたから。
教室戻ったら一言声かけてあげなさいよ?」





黒沢が、心配…?





先生の言葉に。

心臓が“ドクン”と大きく動いた。





その瞬間。

薄らボケてた記憶が鮮明に甦った。




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