Penalty★Game
「……った………………て」
「……ゃあ…………ま……す」
…遠くで話し声がする。
お母さんが電話でもしてるのかな…。
そんな小さな話し声で目を覚ました私。
部屋の壁時計を見ると。
いつの間にかうたた寝をしてたらしく。
時計の針は夕方を差していた。
ヤバい、制服のまま寝ちゃったよ…。
まだ寝ぼけてる体を無理矢理起こして。
少しシワがよってしまった制服を脱いでハンガーにかけた。
と、ほぼ同時。
コンコン。
部屋のドアがノックされた。
「…はーい」
お母さんが洗濯物でも持ってきたか。
それとも調子悪いと思ってるから様子見に来たのかな?
…と、思ったら。
「お、イイ眺め」
「は…ッ!?」
部屋に入ってきたのは。
今一番会いたくない人物だった。