Penalty★Game
ウソとホントと男と女
ある日の昼休み。
「花、センセー呼んでる」
黒沢からそう言われて教室を出ると。
なぜかその黒沢に手を引かれ、空き教室に連れていかれる。
そして。
「なんッ…!?」
「しーッ。黙れって」
私は黒沢の腕の中へと抱き寄せられ。
「ちょっ…黒沢ッ!?」
「花、うるさい」
「だって黒…ッ!!」
「ちょっと黙って」
「ちょっ、やめ…ん…ッ!!」
黙らせるためか。
黒沢は私の口を塞ぐようにキスをする。
「やめ…ッ」
「まだ」
「先生呼んでるって…」
「大丈夫」
唇が離れた隙間から。
漏らすように発した言葉は。
黒沢の口内に吸い込まれ。
上手く言葉にならずに消えていく。