Penalty★Game
「…余計なコト花に吹き込むなって」
呆れたように私の頭の上でため息を吐いた人物。
それを間違えるはずはない。
「余計なコトじゃねぇって!!俺は悠と川村を心配して…」
「それが余計なコトだっつーんだよ」
反論しようにも。
聞き慣れた黒沢の声に遮られて。
いっちは、うっ…と言葉を詰まらせた。
ところで、黒沢クン…。
そろそろ私の口を塞いでるその手。
外してもらえませんか…?
ちょっと息苦しいんですけど…。
口元を塞ぐ黒沢の手をペチペチと叩く。
しかもこの体勢。
黒沢が私を後ろから抱きしめているようで。
なんだか心臓が不自然に。
ドクン、ドクンと動きと音を増していく。